備後尾道記

 松山からしまなみ海道を通って尾道へ行きました。しまなみは5年ほど前に一度通ったことがありましたが、尾道は初めてです。


 国宝・浄土寺多宝塔です。鎌倉時代の嘉暦三年(1328)建立の多宝塔で日本屈指の名塔です。
 日本の国宝指定されている多宝塔は実に少なく、大阪慈眼院多宝塔・和歌山根来寺大塔・高野山金剛三昧院多宝塔・和歌山長保寺多宝塔、そしてここ浄土寺と5件しかありません。これで慈眼院以外全部拝観させていただきました。


 こちらも国宝・浄土寺本堂。浄土寺は大変立派なお寺で国宝本堂・重文阿弥陀堂・国宝多宝塔と並んでいます。豪華です。


 千光寺に上る道、天寧寺海雲塔(三重塔)が見えます。前述の通りこの塔が「海雲塔」と聞いて「もしや『華厳経』の海雲比丘に関係してて、栴檀塔のナゾも解けるか?」と思いましたが、単に彫刻の模様に由来した名前でした。栴檀塔・海雲比丘について…「四座講式 表白段」http://d.hatena.ne.jp/kuzanbou/20110328/1301295897


 千光寺から見える尾道の海。白帆が行きかっていて実に美しい!


 尾道は坂の街。こんな感じの映画に出てきそうな路地がたくさんあります。

 今回初めての尾道でしたが、如何せん四国から行ったもんで時間が少なかったのが悔やまれます。次回は福山あたりと合わせて行きたいなぁ…